事務事業評価、チェックしてみた 三鷹市編

 私が住む東京都三鷹市の事務事業評価シートをチェックしてみようとググってみるとそのものズバリの事務事業評価シートが見当たらない。見つけたのは三鷹市適正事務管理制度評価報告書。令和6年8月に公表されているものが最も新しいものであったが対象となる期間は令和5年。もう2年も経ってしまっている。しようがないからこれの中身を確認する。

 残念なことにこの報告書は事務事業に関する評価ではなく事務が適正であるかどうかの評価であり単なる監査であった。当然のこととして数値化は一切されておらず「規程等について整備状況の評価を行った結果、不足なく整備されており、整備上の不備はないと評価しました。また、運用状況についても評価を行った結果、運用上の不備はないと評価しました。したがって、全庁体制に係る評価としては、評価基準日において有効に整備され、また評価対象期間において有効に運用されていると判断しました。」書かれているだけのもの。

 これは違ったと確信し他の公開情報を探す。「行政評価」という単語が三鷹市のホームページ内の検索すると出てくる。これだと思い開いてみるが2012年の記事だった。あまりにも古すぎる。記事内では市のマネジメントシステムを評価する「行政経営品質評価」を中核に、「計画評価(政策・施策評価、事業評価)」、「満足度評価(窓口・サービス評価、職員満足度評価)」、「コスト評価(財務評価、事務事業コスト評価)」などの評価手法を有機的、効果的に組み合わせる総合行政評価システムの構築がスタートすると書かれている。よしこれだと思いその行政経営品質評価とやらを見ようと思い三鷹市のホームページ内やGoogle内を探すが見つからない。三鷹市のホームページ内にある行政経営品質評価について記事を掲載するページの下部に自治体経営白書2024へのリンクが掲載されていた。それを開いてみると数々の施策が目標値も結果も数値化せずにつらつらと感想が述べられており「達成」「未達成」「一部達成」などと評価だけを下していた。その評価が予算に反映されているかも、その事業の継続や中止などの行く末もわからない。どうやら行政評価というのは施策に対して行うものだから事務事業評価とはステージが違うようだ。政策→施策→事務事業、という流れが一般的で行政事務の最小単位は事務事業であり施策ではない。よって、行政評価を一瞥しても私の目的にも達しない。個別具体の案件を数値化するには最小単位を負わないと意味がない。施策全体を問うと必要なものに不必要なものが吸収されてしまい問題を適示できない。三鷹市の行政の透明性と健全性を高める為にも事務事業評価を取り入れるべきである。機を見て請願しようと思う。

 せっかく初めて取り掛かったのに三鷹市には大いにいなされた。立ち合いですっころんだ気分であるがいつかリベンジしたいと思っている。我ながらいったい何をやっているのか。次回は確実に事務事業評価を実施している自治体をサンプルに取り組みたい。(坂本雅彦)

事務事業評価で税金の使い道を正す党

行政における事務事業への取り組みを検証し、事業の適正化、効率化、透明性を促す。事業の必要性、妥当性を検討し、是正を図ることで税金の使い道を正します。

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